2017年3月1日(水)
ドゥテルテ大統領が「麻薬戦争」再開に踏み切る。
フィリピン警察が主体となって進められていた麻薬戦争。
捜査の過程で麻薬犯罪者の超法規的処置としての殺人も容認され、人権団体などが猛反発して世界的に話題になったドゥテルテ大統領の麻薬戦争。
実は、一旦警察による捜査は中止となっていた。
その理由は、昨年韓国人実業家が拉致され身代金を奪った挙句、実はすでに殺害され焼却された遺体をトイレに流して処分したというおぞましい事件がフィリピン&韓国で大問題となったのだが、その実行犯が警察官グループだったのだ。
はっきり言ってこの国の国家公務員は腐っている。
ドゥテルテ大統領も麻薬戦争より先に警察組織の腐敗を正さねばならないとして、一旦警察による麻薬捜査を中断したのだ。
詳しくはこちら:麻薬戦争ストップ!?フィリピンの根深い問題
当然ながら、警察が麻薬捜査から外れたことで麻薬戦争の人材が不足。
フィリピン政府による麻薬対策のオペレーションが75%も下がったという。
そこでドゥテルテ大統領は再び警察による捜査を指示することとなった。
だが問題は、警察組織の腐敗が是正されていないこと。
ドゥテルテ大統領によれば、全体の40%近い警察官が違法行為に手を染めているというのだからもはや末期的だ。
警察が再び麻薬戦争に加わるに当たって、「まだ違法行為に染まっていない若い人材を集めろ」と指示したらしい。
果たして若い人材を集めたところで、経験不足な若者にそもそも捜査能力があるのか。
また「朱に交われば赤くなる」と言うが、彼らも警察組織の腐敗に染まってしまう予感・・・
全くこの国を良くするのがいかに困難かがわかる。
セブに住んですでに2年弱。私もこの国に染まらないように気をつけたい・・・
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