OKY: セブで働く日本人の心の叫び

2017年5月16日(火)  晴れ

 

 

セブに来て2年、語学学校業界で働いてきたがフィリピン人スタッフをマネジメントするのは容易ではない。

日本とは異なる習慣、仕事への取り組み、教育レベルなど大きな障害が立ちはだかる。

こちらの期待する働きをしない、期限を守らない、決まりごとを守れないなど、とても日本人の我々が求めるレベルに達しないことが多い。

その都度、どうしたらうまく動いてくれるか、どうすれば現場がまとまるだろうかと、試行錯誤を重ねてきた。

ミーティングを重ね、社内のシステムを変更するなど努力により少しずつ改善されてきたが、完璧には程遠い状況。

 

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海外で現地責任者として働く身としてはジレンマを感じるところ。

しかし、日本の本社はたいていの場合、現場の状況を理解せず(というか知ろうともしない)、日本の基準で「どうして出来ないのか?」と責められることがある。

 

そんな時、決まって思い出される言葉がある。

 

『 OKY 』。

 

『 OKY 』とは、「お前が(O)、ここに来て(K)、やってみろ(Y)」を意味する隠語で、東南アジアをはじめとした新興国に派遣された日系企業の駐在員の間で20年以上にわたり広く使われてきた言葉だ。

で、この OKY な状況がセブでは多い。

 

私がセブに来たきっかけは、韓国と日本が半分ずつ出資した語学学校に派遣されたためだった。

まず、韓国と日本という別々の企業がフィリピンで一つの語学学校を運営していること自体、既にたくさんの問題を含んでいたのだが・・・。

基本的に韓国側の社長はその経営手法にはいろいろ問題があったが、すくなくとも韓国とセブを頻繁に行き来し、セブに自宅を置いて家族を住まわせており、活動の拠点をセブにしていたため、フィリピンのこともフィリピン人のこともよく理解していた。

 

問題は日本側。

この学校に出資する日本側の会社はオーナーはオーストラリア在住。

そして東京にも担当者がいたが、両者ともセブにはほとんど訪れることはない。

しかも、東京の担当者は英語が全くできず、韓国側との調整やセブの現場とのコミュニケーションが全くできないため、毎回私が間に入って本来の業務とは違う調整役をやらされていた。

 

で、この担当者がよく勝手にキャンペーンを打ち出して、新規申込者にいろんなアクティビティを無料提供したり、大学などの学生団体を送客する際に特別な授業のアレンジやアクティビティを組んでしまい、「じゃ、よろしく」とばかり丸投げしてくるというとんでもない人だった。

当然、実施するにあたりコスト、業者とのコネクション、実施する担当者などを確保する必要がある。

「これ、出来ませんよ」

という、現場の至極まっとうな意見を述べるのだが、まず理解されない。

それでももう告知してしまっているので、苦労してすべてアレンジしたのだが、そのための『時間+金銭的コスト』が収益に見合っていたのか甚だ疑問だ。(ちなみにこの担当者は毎回いろんな要求をしてきたが、それを実施するうえでの損益計算が全くできない人だった)

ちなみにこの学校、先日わたしの後任の日本人マネージャーも辞めてしまったそうだ。

最近、この学校のフィリピン人スタッフと話したところによると、もともと実施していた施策やパンフレットに謳っている事柄がほとんど実行されておらず、学校としてのクオリティがかなり落ちてしまったらしい・・・。

 

その後、わたしは日本人経営の別の学校に移ったのだが、当時そこの社長はセブに住んでおり、フィリピンのこともよく理解する人だった。

しかし、日本の中堅出版会社が学校を買収してから状況が一変。

日本側の責任者とオンラインでのコミュニケーションが続いたが・・・

 

遅い。何もかもが遅い。

 

新たな取り組みのアイディアを出しても、ゴーサインが出ない。

役員会での承認が必要だとか、組合がうるさいとか色々な言い訳が重なり結論が出ない。

そうこうしている間に、時機を逸してしまうことがしばしば。

さらに、フィリピンのことをまるで知らず、法律や商習慣など毎回質問してくる。

またフィリピン人のことをまるで理解しておらず、物事がうまく回らないのは現場のマネジメントが悪いのではという典型的な OKY シチュエーション。

かつてのスピード感あふれる学校の状況は失われてしまった。

 

以下に OKY に陥りやすい日系企業の特徴をご紹介しよう。

  • 日本本社から、海外現地法人でおきている問題の背景についての質問などはなく、ただただ、日本との比較で劣っていること、できてないことに対する叱責が飛んでくる(例:なぜ日本と同じ品質とスピード感で仕事を出来ないのか?なぜローカルスタッフから報告・連絡・相談がないのか? など)
  • 現地の仕事で手がまわらない時期に、日本本社からの出張者が来ることが決定し、駐在員が出張に関わるすべてのアレンジ(航空券の手配、ホテルの手配、出張者と現地クライアントの会食の設定、国内での移動手段の手配、観光の手配など)を依頼される
  • 日本でも部下を持ったことがないのに、突然部下を持つこととなるが、そのためのサポート(国内の事前研修、現地での研修、メンターとなる方の存在など)がない
  • 現地の法律や会計基準などについて、質問がとんでくる(多くの場合、時間を取って調査をすることとなる)
  • 現地の祝日に対する配慮がなく、働いて当然のような態度で仕事の依頼や締め切りが決定される
  • 英語の文書では提出できず、日本語訳も必要となる
  • 日本のやり方、日本の仕事の進め方、交渉方法で問題解決を図るように指示がくる

(グローバルリーダーシップ研究所より引用。一部筆者により修正)

 

よくフィリピン留学では『日本人経営だから安心』と、日系語学学校が宣伝をしているが、要注意だ。

その学校、日本人経営者が日本にいるのか現地にいるのかをよく確かめた方が良い。

 

ちなみに社長自ら現地に滞在して仕事をしている語学学校は概ね良い学校が多い。

 

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