【フィリピン留学】マンツーマンなら自分のペースで勉強できるなどと思っている人は留学しても意味がない件

2018年1月4日(木) 晴れ

フィリピン留学が日本で脚光を浴び始めたのはいつだったろうか。

私が留学ビジネスのためにセブへやってきたのが2015年。

その頃、すでにフィリピン留学というのは知られつつあったが、日本で一般的によく知られるようになったのは2016年頃か。

それがこの2018年の1月以降は、どの学校も予約が例年ほど伸びていないという。

しかし、これはある程度予測できたことだった。

もともと韓国人がスタートさせたこのビジネスモデルは、2015年の時点ですでに韓国人留学生の数が減少していたからだ。

そのため、どの語学学校も必死に日本人の受け入れに力を入れ始め、それがきっかけで日本でのフィリピン留学が知名度を上げたきたのだ。

だが、日本人もいずれ韓国と同じ歩みを進め、一旦は留学生が増加してもいずれ減少するだろうと思われていた。そのため、現在は台湾やベトナム、ロシアなど多様な国籍の留学生の受け入れに力を注がねば生き残れない。

しかし、欧米の3分の1の留学費用で時差も1時間しかないという好条件にもかかわらず、なぜ留学生が離れていくのだろう・・・

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その要因の一つはカントリーリスクだろう。

昨年は IS 系のテロ組織が南部のミンダナオ島のマラウィ市を占拠して政府軍と大規模な戦闘が繰り広げられた。戦闘そのものは鎮圧されたものの、いまだに戒厳令は解かれていない。

セブも時折テロ組織メンバーの潜入情報が新聞を賑わす。決して治安のいい南国リゾートなどではないのだ。

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そしてもう一つは貧弱なインフラ

特にWiFiを始めとした通信速度の遅さ、渋滞だらけの道路交通網は嫌気がさすほどだ。

それに居住環境も貧弱で、停電、断水、水漏れ、ゴキブリや蟻の発生などが頻繁ではっきりいって勉強どころではない。とても快適な環境とは言えない。

しかし、何よりも留学生を遠ざけているのは英語レッスンの質だと思う。

私はフィリピン留学は『初級者』向けだと思っている。

英語がほとんどできない習い始めレベルの人たちにはフィリピン留学は最適だと思う。しかし、中級者や上級者はフィリピン留学によって現状よりレベルアップすることはない

まず、TESOL などの国際的な英語教育の資格を持っているプロフェッショナルな講師たちはほとんどいない。大抵はコールセンター上がりか、仕事がなくてぷらぷらしていた人たちが簡単にできる仕事として応募してくる。

それでも良い学校はきちんと体系化したトレーニングを実施し、講師のクオリティコントロールに務めている。 しかし、そうでない学校はほとんど野放しだ。

教科書通りに進められないから、やたらとフリートークの授業ばかり。教養もないのでトピックの話題も広げられない。ビジネスEnglishなんてビジネスがなんたるかを分かっていないのできちんとした授業になるはずもない・・・

それにフィリピン留学の最大のセールスポイントが生徒の上達を妨げている

各学校には日本人や韓国人をはじめ、留学生と同じ国籍のスタッフが常駐し、なにか相談があればいつだって母国語で対応してもらえる。

しかし、語学を上達させるためにはむしろこの環境は弊害でしかない。相談したいことを英語で言わなければならないからこそ、どう言うべきか考えるし、実際に使ってみて身に付けることができるのだ。

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それと、フィリピン留学の最大の特徴であるマンツーマン授業。

これが人気なのは、他の生徒のペースに左右されず、自分のペースで授業を進められる、またシャイな日本人には他の生徒を気にせず勉強できるということで人気のようだ。

これはメリットである反面、デメリットにもなり得る。

自分のペースで進められるということは「自分のペースでしか進まない」ということでもある。学習の進歩には他人との比較の上で自分がどのくらいの位置にいるのかを把握できた方がいい場合もある。特に滞在期間が限られている留学の場合、留学中に必要な英語力が身についているかどうか物差しが必要だ。その場合、クラスメートという指標がある方がいい。

また、シャイだからグループレッスンで自分の英語を他人に聞かれたくない、また他の生徒の授業の邪魔になるといった理由でマンツーマンを望む人もいる。

しかし、こういう人はもう英語を学ばなくて良いと思う。お金と時間の無駄だ。

少なくともリーディングやリスニング力だけでなく、話す力をつけたいのであれば、この考え方ではいつまでたっても上達はできない。

英語を話せるようになったらどうするのか。仕事で英語を使うのだろうか。

もしそうなら、英語を使う場面は「大勢の人の前」であることがほとんどだし、ミーティングなどでは大勢の出席者がいる中で自分の意見も表明しなければいけない。しかし、シャイなためにグループレッスンができないのであれば、本番で英語を使うことはできないだろう。

こうした弱点を克服するチャンスであるグループレッスンが受けられないのであれば、勉強しても英語を使えるようには一生ならない。

こうしたことの積み重ねで、留学生の期待値を下回る状況がフィリピン離れを引き起こしているのかもしれない。

ちなみに、

講師がネイティブでないことは英語学習のデメリットにはならない。

むしろ、ビジネスなどで英語を使う場面があるとすれば、その相手はほとんどがノン・ネイティブの人たちだ。むしろグローバルEnglishを身に付けるのにフィリピン留学はうってつけだ。

しかし、その授業の質が保証されなければ、英語を真剣に身に付けたい人たちを満足させることはできない。

外貨獲得の大きな産業となっている語学ビジネス。本来ならフィリピン政府が率先して学校の管理や講師の質の確保に努めるべきなのだが、フィリピン政府は留学生や学校からお金を巻き上げることしか考えていない。

その点、政府が全面的にバックアップしているマルタ島などと大きな違いだ。

安かろう悪かろうではいずれ限界を迎えるフィリピン留学ビジネス。

各学校はこれまで以上の努力が求められるだろう。


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