2018年2月25日(日) 曇り
フィリピン人はコーヒーをよく飲む。もっとも彼らが飲むのは砂糖がたっぷり入った激甘インスタントコーヒーだが。
そんなコーヒー好きな国民性を反映してかコーヒーショップも多い。
少し情報は古いが、以前セブのカフェについて前職の語学学校の卒業生向けに配信しているブログで紹介したことがある。
こちらを参照:
マネージャー Masa の御用達カフェ5選
大抵のコーヒーショップはWiFiも完備され、深夜までもしくは24時間営業しているところも多い。そのため、くつろぐのにはとても便利な空間だ。
だが、便利すぎることがフィリピンでは負の要素として働くこともある。
こちらはある日のスターバックス店内。
大きなテーブルに分厚い本やノートを広げて座席を占領する集団。
フィリピン人大学生たちだ。彼らは試験シーズンになるとこうして夜な夜なコーヒーショップに集合して勉強をする。
エアコンもなく照明も薄暗い上に不衛生な大学の寮に対し、WiFiも繋がるしエアコンは効いているコーヒーショップは絶好の勉強スポットだ。
彼らは決して一人ではやってこない。グループで大挙として押し寄せテーブルを占拠する。そしてコーヒー一杯で何時間も居座るのだ。
詳しくはこちら:
彼らは何を学んでいるのか・・・
ひどいのはそんな彼らが、時々教科書やノートをテーブルに置いたまま数時間退席すること。
どこへ行くのかというと、彼らは荷物を残したまま他のレストランで食事をしてくるのだ。
日本では考えられない。
その間、無人のテーブルは学生たちの教科書によって占拠され、あとから来店した客の席がないという理不尽な結果となる。
店側はなぜかその状況でも取り締まりをしない。日本でもコーヒーショップで勉強する学生は多いが、大抵「2時間以内まで」などと店側が利用制限をかける。
そうしないと他の客が席を確保できず、結果として注文を諦めて店を出てしまう人がいるので、ビジネスとして大きな機会損失を招くのだ。
だが、フィリピンのコーヒーショップでは野放し状態。
最大の理由は何か。
フィリピン人スタッフではそういった状況を管理できないから。
これに尽きる。
フィリピン人スタッフの処理能力については、以前別の記事で書いたのでこちらを参照してほしい。
こちらを参照:
【カオス】処理能力の限界を超えたコーヒーショップ
さて、私の隣に座る医学部と思われる学生。
テストが近いのか、勉強道具をテーブルに出している。しかし、程なく荷物を残したまま退席。どこへ行ったのか・・・
30分ほど経ってようやく帰ってきた。
そして勉強の続きをするのかと思いきや・・・
なんとそのまま熟睡。
いやいや、ここは居間なのか?? もう家に帰ればいいのに・・・
しかし、よくこんなところで熟睡できるな。そういえばよくショッピングモールのベンチでも「ぐっすり」寝ている人を見る。フィリピン人は寝るところを選ばないのか。
よほど自宅の環境がよくないのだろうか。
「公私」を区別する意識が希薄なこの国では、パブリックなスペースでもまるで自分の部屋のように扱う。他人のことを気にかけることのないフリーダムな国民性はさぞストレスも希薄なことだろう。
こうしてフィリピンのコーヒーショップは今日も無法地帯と化す。
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