2018年4月17日(火) くもり
4月も中旬だというのに能登半島では朝から「霜注意報」が発令されている。一体ここはいつになったら暖かくなるというのだ!?
さて、セブから遠く離れた日本では森友・加計問題や財務事務次官のセクハラ問題で国会が紛糾している。頼むからもっと重要な問題を審議してくれ。
こうした問題に加えて、いま国会で問題となっているのが、陸上自衛隊のイラク派遣時の「日報問題」。なんでも防衛省が「存在しない」としていた日報が実は存在し、そこに「戦闘」の記述があったことで野党がいろいろ騒いでいるのだ。
フィリピンでは昨年ミンダナオ島のマラウィ市が IS 勢力に占領され、それを掃討するために国軍が出動した。半年以上に及ぶ戦闘で双方に死者を出し、昨年末にようやく作戦を終えた。
実際に国内が戦闘地帯となっており、激しい戦闘で一般市民の犠牲も出ているフィリピンからしたら、日本では何を騒いでいるのかという感じに捉えられるかもしれない。
ちなみに「国軍」と呼ばれるのは、フィリピンでは金持ちや権力者が「私設軍」を持つことも多いため、それと区別するためにわざわざ国軍という名称になっているという。まったくすごい国だ。
ところで、フィリピン国軍も日報をつけるのだろうか?
フィリピン人と一緒に仕事をして、彼らが業務報告をきちんと提出したのを見たことがない。何事もまったくオーガナイズされていない国で日々の活動を記録に残し報告するという行為に意義を見出す人がいるのか疑問だ・・・
しかし、国民の生命を守る軍隊だけは違うと信じたい。
さて、そんな陸自イラク派遣の日報がウェブ上で公開されたので読んでみた。
そして気づいた。
これは日報じゃない!
2006年の日報に記載されている「バグダッド日誌」。
その6月10日のタイトルは、「ワールド・カップ・サッカー開幕!」。
・・・いやいや、もう陸自の活動関係ないじゃん!
なんでもイラクでも衛星回線で日本のテレビを見ることができるが、ワールドカップ中継は映像権利の関係上、動画での試合観戦ができないということを嘆いているようだ。
いや・・・これは少なくとも活動報告ではない。
実際には「バグダッド日誌」の他に自衛隊が現地で使用している装備の稼働状況や現地の金曜礼拝の際にモスクでどんな説教があったかなどの記録が記載されているのだが、どれも報告の形を取っておらず、どちらかというと内部の連絡用ノートといった感じだ。
面白いので「バグダッド日誌」を最初から読もうと思っているのだが、読んでいると止まらなくなる。面白い。
そうか、これは日報ではなくてブログなのだ!だとすればかなりエンターテインメント性の高いコンテンツだ。セブの日常をだらだらと伝える某「日刊◯◯便り」なんかより読み応え満載だ。
もしバグダッドの日常を伝えるブログが存在するとしたらかなりレアだ。日本で居場所を失い語学留学か何かのきっかけで流れ着いてそのまま居座り小さなコミュニティでくだらないことに明け暮れている腐れ日本人が腐るほどいるセブのありふれたブログとは全く異なる価値を生み出すだろう。
フィリピン人は仕事では業務報告をまともにできないが、SNS やブログなら得意だ。それならいっそ「日報」をブログ化したら彼らでも毎日きちんと提出できるかもしれない。
もっともそれが「報告」の体をなしているかは疑問だが。
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