2018年12月4日(火) 晴れ
エルニド。それはフィリピンのパラワン島にある世界的に有名なリゾート地。白い砂浜やサンゴ礁などの美しさから世界一のビーチリゾートに選ばれたこともある。カルスト状の崖が切り立つ島々が集まったバキット諸島への玄関口としても知られ、ツアーに参加すれば透き通った水のスモール ラグーンやビッグラグーン、水中洞窟などを探索することができる。
そう、今回のパラワンへの旅のメインイベントはこのエルニドのビーチリゾートを堪能することなのだ。前日までプエルト・プリンセサ在住の友人たちとの交流を楽しみ、翌日は早朝からエルニドへ出発することにした。
パラワン島のほぼ中央に位置するプエルト・プリンセサから島北端のエルニドへはバスで6時間の行程だという。早朝に出発するため、前日からバスのチケットを買うことにした。
プエルト・プリンセサのバスターミナルは行商人の集団でもいるのかと思うほど、荷物を大量に抱えた乗客がバスを待っていた。それをバスが入ってくるとスタッフが足で退かす。客の荷物だろうが扱いが雑過ぎる。
チケットブースで翌日午前7時発のバスを予約する。重要なのは「エアコン付き」のバスを選ぶことだ。プエルト・プリンセサからエルニドまで往復のチケットを購入。Cherry というバス会社のチケットを予約したのだが、往路は450ペソ、復路は225ペソだった。なぜ行きと帰りで料金が違うのだろう・・・?
午前7時。まだ東の空が明るなったばかりの時間にバスターミナルへやってきた。これからエルニドへ連れて行ってくれるバスはちょっと思っていたよりも少し古ぼけた雰囲気の車体だ。
運転席を見るとやはり古そうな機器類が目に止まる。大丈夫だろうか・・・一抹の不安がよぎる。
座席の肘掛けも壊れてグラついている。そのほかにも背もたれを一度倒すと元に戻らなかったり、天井のエアコンの送風口を閉じれないなど、座席周辺の数々の機器がことごとく不具合をお起こしている。ますます不安だ・・・。
それでもバスは定刻を4分ほど経過して出発。
プエルト・プリンセサからエルニドまでのルートには信号がひとつもないので、片道6時間の行程をそのまま突っ走ることになるだろう。
・・・と、思っていたら、なにやら何もない山道で突然止まった。
続々と降りる乗客たち。どうやらトイレ休憩のようだ。エアコンでキンキンに冷え切った車内から解放されると、外は30度の灼熱地獄。気温の高低差がありすぎて風邪ひくかもしれない・・・。
ドライブインのお店を物色してみたが、サリサリに毛が生えた程度の店しかない。カップラーメンとか売っているけど、車内で食べるわけにもいかないだろう。トイレ休憩の間の5分間で食べる人がいるのだろうか?
その後もバスに揺られ続けて移動を続けるが、バスの中では特にやる事もない。車内の前方には大きな液晶パネルが設置されているが特に映画を流すわけでもなく、音楽も流れていない。そう、基本的にただ座っていることしかできない。
我々は前日遅くまで友人宅の中庭で BBQ を楽しみ、朝は6:20にホテルをチェックアウトしたので疲れ切っていた。
私はバスでぐっすり眠り、後半は iPad にダウンロードしていたアマゾン・プライムの映画を観て時間を過ごした。
そして、終点に着いた頃にはすでに午後2時。ホテルにチェックインして、バコロドから別ルートでやってきた知人と落ち合い、ランチを食べ終わった頃にはすでに4時を回っていた。
そう、エルニドは辿り着くまでが一苦労だ。
しかしそれも、この景色が見られるのであれば全て帳消しになる。
そう、エルニドは苦労してでも来る価値がある。
それでは、改めてエルニドの海を楽しむとするか。
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