2019年1月16日(水) 曇り
渋滞のメッカであるセブでは自動車での移動はタイムロスが激しくコストに見合わないのが現状だ。そこで私が普段利用しているのはバイクタクシー「ハバルハバル」の配車サービスである Angkas だ。(こちらも参照:【渋滞】今更?セブ島ハバルハバル配車アプリ Angkas 初体験)
しかし、このサービス、実は今のところ法的にきちんと認可されたサービスとは言えないのだ。

Angkas はその登場と同時にフィリピン国内で人気を博した。セブ在住の日本人の間でも「ついにバイクタクシーの配車サービスができたか!」と騒然となったものだ。
だが、同サービスが人気を博すと一転、フィリピン当局は Angkas のサービスは違法であるとして同社に営業停止を命じたのだ。
それが昨年半ばに再び暫定的に利用が許可され今日に至る。

Angkas が再び利用できるようになったのはヘビーユーザーである私にとってはありがたいことだった。しかし、Angkas が正式に法的に認められたわけではない。

フィリピン下院議会は Angkas をはじめとするバイクタクシーサービスの合法化への要請を支持する方針を示した。
下院議長によれば「Grab や Uber に対して運輸省令によって営業許可したのであれば、バイクタクシーの要求にも同じように応えることができるだろう」としている。
しかし、簡単にはいかないかも知れない。それはフィリピンの法律で以下のように規定されているからだ。
共和国法第4136号
“private motorcycles, scooters, or motor wheel attachments… shall not be used for hire under any circumstances and shall not be used to solicit, accept, or be used to transport passengers or freight for pay.”
(私用のバイク、スクーター、またはモーターホイール付属物はいかなる状況下でも賃走する事は出来ず、運賃を取って乗客を輸送することも貨物を輸送することもできない。
そのため、本来ならば法律の改正を待たねばならない。
しかし、Angkas の CEO は、「こんな50年以上昔に作られた法律はすでに時代遅れだ」として気に留めていない様子。
「Angkas はドライバーに研修を実施しており、事故発生率は 0.003% に過ぎない」と担当者は言う。それに Angkas は国内に雇用を生み出し、さらに通勤者などの利用者の利便性に貢献していると胸を張る。
いや、でもそう言うことじゃないんだよなぁ・・・

日本ではそもそも認可が降りなければ営業がスタートできない。
しかし、フィリピンでは認可など気にせずとりあえずサービスがスタートしてしまう。それに待ったがかかった時点で初めて企業と規制当局が法的に争うのだ。確かに行政の認可を待っていたらこの国ではいつまで経っても商売はスタートできないかも知れない。
しかし、合法化されていなくてもとりあえず暫定的に営業可能になってしまうことも問題だ・・・。フィリピンでは法律はただのガイドラインに過ぎないのかも知れない。
我々利用者の立場からすれば、便利なものはどんどん利用できるようにして欲しい。それで事故などが起きたところで自己責任で納得できる。
相変わらずフィリピンのシステムはよく分からない。しかし、Angkas が正式に合法化されるならそれに越した事はない。きちんと安全管理などの項目も規定して欲しいものだ。
しかし、それよりも前に道路インフラの改善と渋滞解消の施策をなんとかしてほしいものだ。。。



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