2019年6月5日(水) 晴れ

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本日、セブは祝日らしい。フィリピンではよくあることだが、直前になって政府がこの日を休日に定めたので、もはや何の日だが分からない。
しかし、このところ先月から携わっているプロジェクトが佳境を迎え、ものすごく多忙を極めていたので休みを迎えるのはありがたい。
さて、セブは現在夏真っ盛りで連日ものすごい暑さなのだが、こうなると日本の夏の風物詩「そうめん」が異様に恋しくなる。。。
「なんだか流しそうめんでも出来たら良いよねぇ」
そんな会話を何気なく友人と交わした記憶がある。

あれから半月の時を経た先週末、友人がこう言う。
「明日はいよいよ流しそうめんだね」
ほぼ消えかけた記憶が蘇る。ああ、そんな話してたっけ?
ん? 明日? え? 本当にやるの?
「もう竹も買ってあるから」
何と用意周到なことか!
どこでやるのだろうと思っていたら、場所は問答無用で我が「セブ島長屋生活」のアパートの踊り場に決定した。

アパート二階の踊り場に集合する面々。
コロンで購入したと言う竹は思ったより細い。これで本当にそうめんが流せるのだろうか。。。
しかも結構ボラれて200ペソもしたという。

さて、みんなで最初にやることはそうめんの麺を茹でること・・・ではなくて、竹の節の残った部分を一生懸命削ぎ落とすこと。みんな紙ヤスリやノミを手に竹と格闘している。
まさか、そうめんを食べるのに工具箱を借りてこなければならないなど、誰が想像しただろうか。


どうやら、この廊下の手前側から奥に見える階段踊り場の張り出した部分に竹を通す算段らしい。
いや、実は最初は3階の廊下から2階の踊り場に竹を通すと言っていたのだが、どう考えても滝のような激流になりそうな角度だったので却下した。麺を流すにはわずかな角度で十分だろう。

こんな感じで斜めに竹を通す。手すりのわずかな段差ほどの角度があれば水は流れるだろう。それにしても竹の幅と深さが足りない気がする・・・
麺を流したら途中で溢れるんじゃなかろうか。

つなぎ目を工夫して長さを確保。実際に水も流してみる。

一階から見上げてみるとこんな感じだ。
しかし、この下を通るのは嫌だなぁ・・・いきなり頭の上に麺が降ってきたら一大事だ。
しかも、特に周囲の住人には何も伝えていないので、本当に何も知らずに下を通った人に麺が降りかかるかも知れない。人生はいつだってリスクに満ち溢れている。


肝心の水はどうやって流すのだろうかというと、実は手動。
流石にホースにつないで水道水を流すわけにもいかない。水道水が飲める日本が羨ましい。
飲料水のタンクから水を汲み出し、水を流す担当者がひたすら水を送り込む。21世紀になってもまだまだマンパワーは必要のようだ。




部屋の中では調理担当がひたすら麺を茹で、かき揚げやオニギリなどを用意している。結構豪華な食卓だ。

さて、いよいよ麺を投入。
果たして流れるのだろうか・・・
下に駐車してあるバイクに麺がかかったらゴメンよ。。。

おおーっ! ちゃんと流れている!
って、おーい、みんな早く取らないと麺が流れて行っちゃうよ!

各自、箸を持って麺のキャッチにトライ。
我々日本人はなんてことないのだが、初めて流しそうめんを目にするフィリピン人たちはどうして良いのかコツがつかめないらしい。悪戦苦闘している。

だが、そのうち慣れてくるとみんな麺を捕えるのが上手くなってきた。
めんつゆを入れたボウルを片手に流れてくるそうめんを摘む。ここは本当にフィリピンなのだろうか?
麺と水の投入部隊は食べることよりも流すことに夢中になっており、そのうちソーセージとかを流す悪ふざけを始めて他のメンバーにたしなめられている始末。
どうやら各々楽しめているようだ。
終わってみればまさかの大満足の本格流しそうめんだった。
まさかセブに住んでいて流しそうめんをできるとは思わなかった。
参加したフィリピン人住人の一人は流しそうめんの様子をSNSにアップしたらしい。そしてその投稿を見た人からこう訊かれたそうだ。
「ねえ、これどこのレストランでやってるの?」
いやいや、レストランじゃないから!
でも珍しい物好きのフィリピン人にはウケるかも知れない。
セブでレストラン経営をして見ようと思っている人がいたら、「流しそうめん」で一大ブームを起こせるかも知れませんよ?
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