2019年8月28日(水) 曇り

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私は古いものが好きなのでしばしば骨董市や地方の骨董店に足を延ばす。
特に好きなのは陶器類や実用的な手工芸品だ。
セブでも日本の不用品を輸入して販売するビジネスが盛んで、各地で「JAPAN SURPLUS」の看板を掲げた店舗を見かけることができる。
先日もミングラニーラにある店で遂に念願の蕎麦猪口を見つけたことを紹介したばかりだ。
詳しくはこちら:
【日本製品】ミングラニーラで掘出し物発見!

そして先日、月に一度のコンテナがセブに到着したとの知らせを受けたので、入荷したばかりの品物を物色しに再びミングラニーラを訪れた。

ハイウェイ沿いにある店舗の名前は「フクロウ(FUKUROU)」。
入り口には「NEW ARRIVAL」の文字が大々的に掲げられている。
これは期待が持てそうだ。
店舗といっても倉庫に商品を並べているだけなので、長時間店内にとどまると暑い。しかし、掘り出し物を見つけるためには暑さにも負けず粘らなければならない。
店内には、陶器類の他に衣料品、家具、美術品などあらゆる種類の商品が並ぶ。しかし、大半はジャンク品で、特に食器類はどこかの料亭やホテルで使われていたと思われるやたらと数だけ多いセット皿や何かの商品名が印字された「景品」、結婚式の引き出物などが並ぶ。
この中から自分好みの一品に出会うのは至難の技なのだ。

しかし、今回は新着の品が多かったおかげで、私好みの状態の良いモノがいくつか見つかった。

まずはこちらの茶器。
大きな茶碗と2つの小さな茶碗がセットになっている。おそらく現代の作品でつい最近のものだろう。でも色合いが好みだ。
裏面には「香泉」と書かれた印が押されてあった。ネットで調べたら「田中香泉」という茶器の作家がいるようだ。おそらくその作品の一つだろう。

先ほどの茶碗と同じ場所に並んでいたのが、こちら。
私は無地のモノが好みなのだ。こちらは色もさることながらバランスのとれたその形に惚れた。銘はない。


さらに店内を物色すると、家具が並んだ一角の棚の上に無造作に置かれた木彫りの小物入れを発見。ノミの削り跡を見たところ、手彫りであることがわかる。
日本に住む私の友人が、同じような色合いのアフリカの民族が使う粉をこねる鉢を持っていて、それを花器として使用しているのを見て感心したことがある。

その時のことが脳裏に焼き付いていて、いずれ私も木彫りの盆などがあったら入手したいと思っていたのだ。
そして、今回の目玉は・・・

こちらの茶碗。抹茶用の黒茶碗だ。
黒茶碗といえば利休の時代の楽焼の茶碗を彷彿させる。もちろん、そんなはずはないのだが。黒の光沢といい、おそらく最近の作だろう。




私は見て飾るより、実用的なモノを実際に使いたいと思っている。
流石にセブで抹茶を淹れることはしないだろうが、料理を入れる小鉢として食事の際に使うことが多くなるだろう。また、我が家に人を招待して食事会でもやりたいものだ。
これだけの掘り出し物を揃えて、トータルで350ペソ(約700円)。
今が空前の円高だということを差し引いても破格の安さだ。
しかし、それで大人しく買って帰るほどお人好しではない。ここから店員との駆け引きが始まる。現場のフィリピン人スタッフたちは値引きの権限を持っているようなので、拙いビサヤ語を使って値引きをおねだり。
すると最終的に230ペソ(約460円)。
店はちゃんと利益が出ただろうか? 値引きをお願いしておきながら心配になってきた。

こうして我がコレクションがまた加えられた。
我が家でこれらの食器を活躍させるためには、もっと自炊の頻度を上げねばなるまい。また近いうちに友人を呼んで食事会をしよう。
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