2019年12月9日(月) 晴れ
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先日、私が働いている語学学校で『エンタメ留学』と題してミュージシャンのやもとなおこ氏を招聘したことを紹介した。
こちらを参照:
【セブ島留学】エンタメ留学でシンガーソングライターを招聘
せっかくセブに留学に来ているのだから、「音楽の街」を標榜するセブのことを知ってもらいたい。そこで、世界的なギターの生産地として知られるマクタン島にあるギター工場に連れて行くことにした。
マクタンのギター工場の中で一番名が知られているのは「Alegre Guitar Factory」だろう。我々は土曜日の午後、Grab を捕まえてセブから橋を渡ってマクタンに赴いた。
地図で見ればわかるように、ギター工場はマクタン島の中でもディープなローカルエリアにあり、流しのタクシーは嫌がってなかなか行ってくれない。
私はセブに移り住んだばかりの頃に一度ひとりで訪れてギターを購入した思い出がある。それ以来、まさに約5年ぶりの訪問だ。
門の壁には大きく「Alegre Guitar」の文字がペイントされている。
早速、工場内部を見学しようと思ったのだが、見学コースに入る前にすでに駐車場付近でギタ製作の作業場が見える。
屋外に設置された作業スペースでは職人さんが手作りでギターの学部位を合体させたり、塗装作業をしている。
そのすぐ脇には組み立てられたウクレレのボディが無造作に地面に並べられている。なかなかの衝撃映像だ。
「雑だな〜(苦笑)」
どうやら、やもと氏も衝撃を受けているようだ。
「いや、あたしゃヤイリ(注:ヤイリギター)の工場行ったことあるからさ、あそこの精密な職人の工房と比べたら、こっちは雑だなー。完成したギターもひとつひとつ出来が違うんだろうなぁ・・・」
鋭い指摘である。
むしろ、全く同じギターが存在しないことを「世界でひとつ」とか言ってウリにしている可能性すらある。
早速、入り口から見学コースに入って行く。(入場無料)
入り口近くにはスタッフと思われるおじさんが笑顔で迎えてくれた。
入り口からすぐのところには、この工場で作られているギターの素材となる木材のサンプルが並べられている。おじさんの説明によれば、フィリピンの木材が主だが輸入木材もあるらしい。
マホガニーといったギターでは定番の木材の他にマンゴーのような変わり種も並んでいる。
ボディの一部となる部材が積み重ねられている。
おじさんの説明よると、ここは各部材を合わせて糊付けする作業場だという。
こちらは糊付けの後で乾燥途中のウクレレたち。
ギター弾き語りのシンガーソングライターとしては、やはりギターの製造工程を見学するのは興味深いようだ。熱心に写真に収めている。
「ギター工場」といっても製造工程を見られるのはこのくらい。
あとはマンゴーの木が生えている庭を抜けて、実際にギターが販売されている展示スペースに移動することになる。
建物に入ると、まずは大量のウクレレ達がお出迎え。
そしてギター達。
おじさんはとにかく良いギターを紹介しようと躍起で、別室の高級ギターの部屋に我々を案内しては、60,000ペソ(12万円以上)もするギターを勧めてくる。
いやいや、ちょっと待って・・・
我々は無難に10,000ペソ前後のギターを試奏したりして、数あるギターを物色。
おじさんはつきっきりで説明をしてくれる。
やもと氏はプロなので、試奏をするとやはり上手い。店員も感心した様子だった。
手作りのマラカスも発見。
手書きのペイントはなんとこのおじさんが描いたのだという!
だがっ! 調子に乗ってシャカシャカとマラカスを振るやもと氏はあろうことか手を滑らせてマラカスを落としてしまい、取っ手が外れたマラカスから大量の音を出すための植物の種が飛び散ってしまう。
やってしまった氏のこの表情・・・
「ご、ごめんなさい〜! 買い取ります!」
「It’s Ok, ma’am…」
おじさんの寂しげな声が我々を一層申し訳ない気持ちにさせる。
結局、この罪滅ぼしかどうかわからないが氏は小さなウクレレを購入。
私も実は・・・もともとギターを購入するつもりだったので、トラベルサイズの小ぶりのギターとマンゴー材で作られたウクレレを購入。
そして、さっきまでつきっきりだったおじさんは、我々がギターを購入した途端、そそくさと何処かへ行ってしまった。
こうして、我々の週末はギター購入という目的を遂げて満足いくものとなった。
しかし、実はここからが大変だった。
クリスマス前の週末でセブ全域は昼過ぎから大渋滞。セブ方面へ戻ろうへも Grab が全然捕まらない。しかもタクシーすら全然通らない。
仕方なく我々は1本のギターと2本のウクレレを抱えてトライシクルに乗り、Tamiya のアウトレットモールまで移動。そこのジプニーターミナルからセブ方面を戻ろうとするが、ジプニー乗り場も芋の子を洗うような大勢の人の列。
再び Grab にトライするが全く捕まらず・・・
「とりあえず、落ち着くまでここで夕食にしようか・・・」
我々は夕食をとり、さらに食後のハロハロを食べて2時間ほど時間をやり過ごし、夜も更けてようやく道路も落ち着いてきた頃にもう一度ジプニーターミナルへ向かった。
ようやくジプニーに乗り込んだ我々はぎゅうぎゅう詰めの満員御礼の車内でギター&ウクレレを抱えて周りの冷たい視線を浴びながら J モールのターミナルまでなんとか辿り着いた。
私はそこからさらにグアダルペの自宅へ Grab を捕まえる。まさに這々の態で自宅へ戻った。
こうして、結局その日は購入したギターを弾く気力も無くベッドで深い眠りにつく羽目に。
次回からギター工場へ行くときはきちんと道路状況も確認しておこう。
さて、最近ほとんど仕事しかしていない身だが、果たしてせっかく購入したギターを弾く暇はあるのだろうか・・・
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